日本企業の短期決算書(四半期決算や中間決算)の見方について、投資家向けに解説します。
1. 決算書の基本構成
日本企業の短期決算では、主に以下の3つの財務諸表を確認します。
- 損益計算書(PL):企業の売上や利益の状況を示す
- 貸借対照表(BS):企業の資産や負債の状況を示す
- キャッシュフロー計算書(CF):現金の流れを示す
2. チェックすべきポイント
(1) 売上高・営業利益・純利益(PL)
- 売上高:前年同期比(YoY)、前四半期比(QoQ)で増減を確認
- 営業利益:本業の儲け、売上と比較して増減率を見る
- 純利益:最終的な利益、特別損益に注意
ポイント
- 予想(コンセンサス)と比較してどうか
- 過去のトレンドと比較して成長が続いているか
- 一時的な要因(例:補助金、特損など)が影響していないか
(2) 利益率(PL)
- 営業利益率 = 営業利益 ÷ 売上高(目安:10%以上なら優良)
- 純利益率 = 純利益 ÷ 売上高
利益率が改善しているか、または安定しているかをチェック。
(3) ROE(自己資本利益率)・ROA(総資産利益率)
- ROE = 純利益 ÷ 自己資本(目安:10%以上が理想)
- ROA = 純利益 ÷ 総資産(目安:5%以上が理想)
自己資本や資産を効率よく活用できているか確認。
(4) 売上原価・販管費の変化(PL)
- 売上原価率の上昇 → 原材料費高騰などの影響
- 販管費の増加 → 設備投資・広告費増など成長投資か要確認
(5) 負債と自己資本(BS)
- 自己資本比率 = 自己資本 ÷ 総資産(目安:40%以上なら健全)
- 有利子負債の増減 → 借入の増加が業績悪化を示していないか確認
(6) キャッシュフロー(CF)
- 営業CFがプラスか(本業の稼ぎがあるか)
- 投資CFが過度にマイナスでないか(設備投資が過剰でないか)
- 財務CFが借入金増加ばかりでないか(資金繰り悪化に注意)
3. 企業のガイダンス(通期予想の修正)
- 上方修正 or 下方修正があったか
- 保守的な会社のガイダンスか、市場期待を上回るか
4. 市場の反応とコンセンサス比較
- 決算発表後の株価反応を見る
- 事前の市場予想と比較して良かったか悪かったかを評価
短期決算では「一時的な要因」と「長期的な成長」のバランスを見極めることが大切です。決算単体だけでなく、過去の推移や市場の期待と比べることも忘れずに!
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