ホンダ N ONE を買いました
以前、乗っていた車が壊れたので新車を買いました。前に乗っていた車は中古で購入して10年乗ってました。主に通勤に使用していたのですが本当によく乗りました。まず、普通車にするか軽自動車にするか迷いました。色々調べると最近の軽自動車は昔とは別物といっていいくらいよく走るんですね。結局、維持費を考慮して軽自動車にしました。つぎに新車にするか中古車にするかです。調べてみると、普通車と違って軽自動車の場合、手頃な価格で状態のよい中古車ってあまりないみたいですね。
個人的に1度くらいは新車に乗ってみたいという思いもあって新車にしました。購入したのはホンダ N ONE スタンダード ツアラーです。ターボ車です。価格的には普通車の新車を買うのとあまり変わりないくらいかかってしまいました。せっかくなので乗り心地や装備、内装についてレビューしてみます。
ちなみに、どうでもいいことですが、 車のボンネットに乗っているぬいぐるみは福井県でゲットしてきたフクイラプトル君です。
乗り心地、走行について(一般道)
よく走ります。急な坂道も軽やかにぐいぐいと加速していきます。アクセルを軽く踏み込んだだけで加速していきます。さすがホンダ ツアラーの名前は伊達じゃなかった。以前に乗っていた車と比べて浅い踏み込みでも加速していくので最初は焦りました。でも、一週間もせずに慣れました。
ハンドル操作も問題ありません。ただ、重量の軽い軽自動車なので路面状況が悪いとそこはダイレクトに伝わります。N ONEといえば、丸いフロントライトに加えて、昨今のはやりの流線型のフォルムに逆らったかのような車体前部のデザインが特徴的ではあります。これが、運転者からすると案外良いです。流線型でないということは、フロントガラスが運転者の目線に対して平衡に近いということです。そのために前方が見やすく運転しやすいです。あと、座席もしっかりとした作りです。身体をがっちりとホールドしてくれます。
ハンドルの左右に「+」「-」と書かれた小さなボタンというかレバーがあります。あとで、マニュアルを調べたらシフトチェンジのレバーらしいです。僕が購入したのはオートマ車なんですけどちゅっとミッション車の雰囲気が味わえると言うことか。何気にうれしい。(追記:これターボ車のみ付属の機能みたいです)
乗り心地、走行(高速道路)
高速道路を走る機会があったので簡単にレビューしてみます。
高速道路への合流ですが、らくらくと加速します。昔の軽自動車ってアクセルを踏み込んでもなかなか加速しないか、もしくは一気に加速モードに入って制御しにくいという怖さがありました。N ONEツアラーは(おそらくノーマルのN ONEでも)運転者の意に答えてくれます。アクセルをじわじわと踏み込んでいくと車がスムーズに加速してくれます。もちろん、一気にアクセルを踏み込めば即座に100キロ、もしくはそれ以上の速度に加速してくれます。
N ONEは運転していて余裕があります。軽自動車である以上、排気量が660CCを越えることはないのですがどうかんがえてもそれ以上の走りです。時速100キロで運転していても車体が左右にぶれることもなく非常に安定しています。何よりトルクが強いのでタイヤをガシガシと路面に押しつけながら走っているような安定感があります。ターボ車であるツアラーとプレミアムモデルはスタビライザーが装備されているので、そのおかげもあるかもしれません。
少なくとも僕は高速道路運転中に車体性能に不安を感じることはありませんでした。また、個人差はあるでしょうけれど、僕自身は以前乗っていた普通車と比べて運転が疲れるとかそういったこともありませんでした。
運転席周り(機能について)
ハンドルの左側にエンジン始動のボタンがあります。ブレーキを踏みながらボタンを押すとエンジンが掛かります。
座ってハンドルを握るとメーターが目に入ります。左にタコメーター、真ん中がスピードメーター、右端がデジタルのインフォパネルとなっています。インフォパネルには走行距離や燃料残量が表示されています。想像していたよりもおしゃれなデザインで驚きました。N ONE購入時は車体性能以外には注意を払っていませんでした。うれしい誤算でした。
ヘッドライトは常時オートに設定しておきます。高速道路を走行中にトンネルを出入りするたびにライトのオンオフに気を遣わなくてもよいのは本当にありがたいです。もちろん、マニュアルでのオンオフも可能です。
ハンドルの右下には幾つかボタンがあります。写真では見にくいですが VSAとかCTBTとか書いてあります。VSTは横滑り防止装置のことです。CTBTとはシティブレーキアクティブシステムの略で低速走行時に前走車との衝突を防いでくれる自動ブレーキだそうです。基本、どちらもオンにしておいた方がいいでしょう。CTBTの上の緑色のスイッチはエコ運転のボタンとなっています。要はアイドリングストップをするボタンです。エンジンを始動するとデフォルトでオンになります。うっとうしい人はエンジン始動と同時にオフにするようにすればよいでしょう。エコモードがオンになるとスピードメーターのアイコンが点灯してすぐに分かるようになっています。
ナビについて
ダッシュボードの中央にはナビがあります。その下はエアコンです。最初はナビはスマホで代用して、車にはオーディオのみ取り付けようかと思ったのですが、結局、ホンダの一番安いナビを取り付けました。エントリーインターナビ VXM-194Ciです。結果としてナビを付けて正解でした。
最近のカーナビはオーディオも兼ねています。対応しているメディアは、AM,FMラジオ、CD,iPhone、SD,UBメモリとなっています。Bluetooth経由での音楽再生も対応しています。USBメモリをナビ直下にある、一番左端のUSB端子と接続することでメモリ内のメディアを再生可能です。ちゃんと設定すればアルバムジャケットも表示されます。MP3に加えて、音質劣化なしのFLACにも対応していました。ラッキー。USBメモリの代わりにiPhoneを接続すると、ナビ側からiPhoneの音楽再生や操作ができるようです。僕はiPhone持ってないので詳細は分かりませんが。あと、ハンドル左側のスイッチで再生ソースの選択と、音量の操作ができます。
電源について
ナビの下にUSBの端子が3つあり、右端にはシガーソケットがあります。一番左端のUSBのみナビと繋がっていてデータのやりとりができます。残り2つのUSB端子は1.3Aの充電専用となっています。合計4カ所から電源をとれるようになっています。
ナビについてもう少し詳しく
ナビの右端に上からボタンが3つ付いています。1番上のメニューボタンを押すとナビの設定画面が出てきます。タッチパネルになっているのでここに、目的地の名称なり住所なり電話番号なりいれて目的地を検索します。上から2番目のボタンを押すと現在地を中心としたマップが画面に映ります。ナビ中はほとんどこの画面を見ることになると思います。一番下のボタンはメディア切り替えです。オーディオの画面に切り替わります。
ナビはオーソドックスなメーカー純正のナビといった感じです。注意事項として、ナビのマップを表示した画面から探索ルートのモード変更ができません。具体的に言うと、高速優先、一般道優先の切り替えができません。必ず、一番上のメニューボタンを押して、タッチパネルのメニューの階層を下ってインターナビのルート探索で、スマートナビなり最速無料なりを選択しないといけません。
これは結構めんどくさいです。以前使っていたパナソニックのナビは地図にルート探索のアイコンが常に表示されていて、そこからいつでも高速道路優先と一般道優先のルート切り替えができるようになっていました。ここは改善して欲しいところ。ホンダからインターナビポケットというスマホ用のアプリが出ています。このナビで行きたい目的地を設定しておくと自動的に、車のナビにルートを転送してくれます。インターナビポケットからは、高速道路優先、一般道路優先のルート設定が簡単にできるようになっているので、ナビの行き先入力はスマホアプリを使うようにするというのもひとつの方法です。
そうはいってもナビの画面から簡単にルート変更ができないのはちょっと不便ではあります。ここだけは改善して欲しいところです。
内装
トータルで考えれば収納はむちゃくちゃ充実しています。
ただ、運転席周りの収納は決して多くはないです。ドリンクホルダーなど小物入れは充実しています。運転席右下、あるいは助手席左下のサイドポケットの前部も何気にドリンクホルダーになっています。500mlのペッドボトルとかスリムタイプの魔法瓶とかが入ります。
凄いのが車体後部の収納です。後部座席の背もたれを前に倒すと90度傾きます。元々の後部収納部分を合わせてかなり広い空間を確保できます。収納部分と、前傾させた背もたれがスムーズに繋がっているために子供だとここで十分に寝そべることも可能な広さがあります。
逆に後部シートの座席部分を跳ね上げると運転席の後ろに背の高い空間が生まれます。ホームセンターでちょっとしたタンスや本棚を購入しても家に持ちかえりできそうです。
あと、シートの座り心地はすばらしいです。がっちりと身体をホールドしてくれます。とにかく最大限、安全に配慮した作りになっています。設計者のいつ、いかなる時も搭乗者を守れるようにという強い意志を感じます。
ホンダ トータルケア
ホンダトータルケアというスマホアプリがあります。このアプリから車の走行距離やメンテの履歴、緊急時の連絡先にアクセスできたりします。頻繁に使う物ではありませんが一応、入れておくと何かの折に便利だと思います
まとめ
世間一般で普通車が売れない理由が分かりました。これだけ走って、しっかり荷物も積めて、尚かつ、維持管理費が安い。そりゃみんな軽自動車を買います。その中でもN ONEは軽自動車の660CCという排気量の限界をホンダの技術力で攻めた車となっています。ある意味、最もホンダイズムを感じられる車かもしれません。改めて、N ONEを購入して良かったと思いました。
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